前回、24 JAPANにおいて、「マイロの存在感がおかしい」ことを書きました。マイロはテロリストの林側の人間なのでは・・・と思ってしまいましたが、3月19日放送の24 JAPAN 第23話において、CTUにいる内通者、スパイが誰なのかが確定しました。

結局お前かい!とツッコんだ人は、何人かはいるはず…(自分だけ…?)

23話のマイロの動きから、マイロのスパイ説は完全的になくなったと言っていいかもしれません。

それでもマイロの特別感は拭えないところですが、23話でまだ謎が残っていますので、ストーリーのおさらいとともに紹介します。

24 JAPAN 第23話のストーリーのおさらいとマイロの動き

まずは24 JAPAN 第23話(22時~23時)のストーリーをおさらい。

一度解放された後、テロリストの林の言う通りに民生党党首【朝倉麗】の元に向かった主人公の【獅堂現馬】。22時半に朝倉麗に電話を渡すが、実は麗を殺すための爆弾だった。すんでのところで最悪の事態を回避した現馬は、連中を欺くために麗を死んだことにしてニュースを流させる。最後に娘の美結を取り返すために現場に向かった現馬だったが、”ルナ”という女性が連中に麗がまだ生きていることをバラしてしまう。その”ルナ”とは、現馬の相棒【水石伊月】だった……。

現馬らがどこにいるのかを調べるために、水石はマイロに衛生画像のシミュレートを指示。マイロは、その作業が長引いているというときに「これが終わったら絶対ココア飲むんだ…!」という癒やし系というかのんきなことをつぶやきます。

また、数日前に極秘刑務所のデータを閲覧・改ざんしていた人間がいる、という南条と水石の話に、当たり前のようにマイロが。「第二の内通者がいるってどういうこと?」と聞くなど、とてもなにかを握っているような感じではありません

オリジナルストーリーでは、42日前の南条とマイロ、そして田中(短髪の女性、妻の六花の面倒をみたりしていた)の3人の何気ない会話のみ。映し出されたのは南条の心情のみで、マイロはおちゃめな一面を見せるだけでした。

もはや怪しさのかけらもありません。。。。。。

マイロの存在感が特別すぎて怪しいという話はこちら(途中から原作のネタバレがあります)

最終話のマイロはどうなる?

原作と同じ名前でありながら、その存在感は変わっているマイロ。

怪しさはあれど、敵の要素はなくなりました。

改めてみると、これまでの演出はマイロの旺盛な好奇心と視野の広さを示しているようにも見えます。これによって、原作とは違う働きかけをするのかなあとちょっと期待しています。

少なくとも、この感じだと最終話の最後の最後までマイロを堪能できることは間違いないでしょう。

個人的な予想としては、”あの”場面で、”アイツ”が奥へと進んでいったことにマイロが気づき、追いかけていって……。

最後に残る3つの謎…原作との違いをまとめ

ほぼ原作と同じ展開で、最終回を前にストーリーは煮詰まってくるところまできましたが、実は原作とは違う点がマイロ以外に3つあります。それをまとめてみました。

日本語?

原作『24 -TWENTY FOUR-』においては、ニーナがアンドレと話すときにドイツ語で話します。アンドレ、ビクターは連中との会話でもドイツ語で話します。

しかし24 JAPANにおいては日本語で話していますね。

逃げる前に見つかる?

美結が水に飛び込んだあと上がり、逃げ続けますが、途中で見つかっていますよね。「いたぞー!!」という一言です。

原作では発見されるような演出はないのですが…。

おばあちゃん?

原作『24 -TWENTY FOUR-』にはいない新キャラクター、それがおばあちゃんです。正確には朝倉麗の姑、夫の遥平の実母、夕太と日奈のおばあちゃんです。

朝倉麗とその秘書である秋山との距離が、急接近したところをみてしまったおばあちゃん。もちろん原作ではこの役回りをする者がおりません。これが最終話でなにかしらの影響を与えてくるはずです。たぶん。

ていうかこれ以外なにもやっていないおばあちゃん。24 JAPAN開始当初のインタビュー記事で、「日本の嫁姑ならではのなにかをみせる」というようなことが書いてあったと記憶してるのですが…。とくに何もやってませんよね…

以上の違いがどう問題なのか※こちらは原作ネタバレあり

※この項には原作『24 -TWENTY FOUR-』のネタバレが書かれてあります

まずは日本語について。

原作においては、作戦失敗のためにニーナがスパイであることがジャックにバレてしまいます。ニーナは逃げるために、とあるところに電話するのですが、それがドイツ語なのです。ニーナを探していたジャックの妻テリーにそれを聞かれ「ドイツ語?」と指摘されてしまいます(フランクフルト支部と言い訳は返す)。

不安定なあのシーンでドイツ語という奇妙さが、手に汗握って見守る視聴者に、テリーに迫る危機をより身近に感じさせるところがあったと思います。つまり、JAPANで日本語だと演出上弱いのです。


そして美結が見つかってしまうこと。

原作においては、ジャックの娘キムは水から上がり、そのまま誰にも見つからないで脱出に成功します。そこから見事に助かります。

24 JAPANにおいては美結が発見されています。せっかく姿をくらますために水に飛び込んで逃げたのに、あんな場所で見つかれば手ぶらで戻れないでしょう。

「娘はどうなった」「見失ってしまいました」となったらいくらなんでもダサすぎます。

なので、見つかるという変更にはなにか意味があるのではないかと感じました。


最後におばあちゃん。

原作においては、大統領候補デイビッド・パーマーは、その妻シェリーに「顔も見たくない」と縁を切られてしまいます。

選挙参謀も妻シェリーを諭すものの、シェリーには自分の信念を曲げることはできませんでした。それぐらい強気で厄介な女性なのです。

24JAPANのおばあちゃん(麗の姑)は放送開始時期のインタビューからして、ただの夕太と日奈のお守り役として追加されたとは思えないんですよね。しかも麗と秋山の接近を目にするシーンをわざわざ追加しました。これは自分の中でわだかまりとなって残っています。

24 JAPAN 第23話の再放送をチェックしよう

原作とは多少の違いはあるとはいえど、物語進行の上ではほぼ違いがないまま最終回まできた24 JAPAN。ついにラストステージです!

これだけの謎を残しておきながらこのまま何もなく、原作と同じまま終えるなんてもったいない!そう来るか!という最後をどうしても期待してしまいます…。

残念ながらTVerでは観られませんが、第23話をもう一度観るなら、以下の3つの手段があります。

  • abemaの再放送(時間が決まっているので番組表をチェック)
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abemaプレミアムもTELASAも、入会後は2週間無料です。これを機会に過去回も見返してみるのもアリ!(マイロのあやしさも要チェック)

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まとめ~原作も一見の価値あり

原作は2001年公開とかなり古いドラマで、出演者はみんな折りたたみガラケーを使用しています。機能も少なさそうなハンディのような映像ではありますが、その緊迫感や本物の火薬を使った迫力映像に古臭さは感じないと思います。

原作の最終回を見直してみたのですが…
ジャックとニーナの一騎打ちの演出に震え上がりました…

あと、とあるシーンのニーナの不気味さ限界突破の鋭い眼光に震え上がること間違いなし!!

全米が泣いた(であろう)、世界で最も切ない0時の瞬間をあなたも・・・・・

原作『24 -TWENTY FOUR-』は現在、abemaプレミアムでも観られます。

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    英語音声で楽しむならhuluがおすすめ!原作『24 -TWENTY FOUR-』のシーズン1~シーズン8(ファイナル・シーズン)まで、音声も字幕も日本語・英語両方可能。シーズン7の一話目はリデンプションになっています。ジャック・バウアーの最終章『LIVE ANOTHER DAY』の公開は3/31までとなっているみたいです。